輻射式冷暖房はインテリアを損なう？輻射式冷暖房ラジアンの意匠

冷暖房設備を設置する際、多くの方が気になるのは、部屋のデザインを損なわないかどうかではないでしょうか。

どれだけお洒落なデザインの部屋でも、冷暖房設備を設置することで多少デザイン性が損なわれてしまうことがあります。

しかし、1年を通して快適な環境で暮らすために、冷暖房設備を設置しないという選択は考えられないでしょう。

では「輻射式冷暖房のデザイン性はインテリアとして問題ないのか」。

今回は、輻射式冷暖房をデザインの面から紹介します。

冷暖房設備はデザイン性に悩まされる

冷暖房設備は、家になければいけない設備です。

必ずしも必要ではありませんが、年々最高気温が上がっている今の日本では、夏場に冷暖房設備がないことは考えられないでしょう。

しかし、そこで問題となるのがインテリアとしての考え方です。

たとえば、どれだけ部屋のインテリアを統一してお洒落な空間にしても、エアコンを一台設置するだけで、部屋の世界観は損なわれてしまいます。

近年ではデザイン性に優れたエアコンや、インテリア性を損なわないための工夫もみられるようになりましたが、基本的には冷暖房設備ありきで部屋のデザインを考えなければいけません。

冬場であれば暖炉という選択肢もありますが、日本で今の時代に暖炉を使うというのは、現実的ではないでしょう。

では、輻射式冷暖房のデザイン性はどうなのかというと、輻射式冷暖房に関しても、他の冷暖房設備と考え方は変わりません。

輻射式冷暖房も、必ずしも部屋の世界観やデザインとマッチするかといえば、決してそうではないのです。

輻射式冷暖房は壁面設置

輻射式冷暖房の設置場所は、壁面です。

床や天井に設置することはできません。

輻射式冷暖房を壁面に設置する理由は、熱のやり取りをスムーズにするためです。

たとえば、壁の上部や天井にパネルを設置した場合、温度変化が生じるのは、天井と上半身だけになってしまいます。

全身にまんべんなく効果が感じられるようにするには、壁面に設置するのが効果的なのです。

また、輻射式冷暖房の効果を最大限に発揮するためには、パネルの枚数を多くしなければなりません。

そのため、壁面のデザインと輻射式冷暖房のバランスを考える必要があります。

パネルを覆ってしまうとカビ発生につながる

パネルがインテリアを損なうなら、パネルを隠してしまえば良いと考える方もいるかもしれません。

しかし、パネルを壁で隠してしまうと、結露が発生し、カビが生じる原因となってしまうのです。

実際にパネルを壁に埋め込むケースはありますが、壁にパネルや配管を埋め込んだ場合、配管が結露してしまいます。

輻射式パネルは設計上、配管が結露しても水分を除去する仕組みがあるので、大きい問題にはなることはほとんどありませんが、壁の中の結露防止対策はしておいた方が良いです。

また、結露防止対策を行う際は、結露防止の専門家に相談することをおすすめします。

しかし、結露対策を完全に行おうとすれば、当然費用がかかるので、壁に埋め込むのではなく、あえてインテリアとして見せる方法も考えておきましょう。

パネルの枚数を少なくしてデザイン性を損なわないようにしたい場合

部屋のデザインの統一感や世界観を崩さないための対策として、パネルの枚数を減らす方法も考えられます。

もちろんパネルの枚数を少なくすることで、デザイン性を損なわないようにすることはできますが、パネルの枚数を少なくすれば、それだけ輻射式冷暖房の効果は薄くなってしまうので、効果的な方法とは言えません。

どうしてもパネルの枚数を少なくしたい場合は、輻射式冷暖房だけでは効果を最大限に発揮できないので、エアコンを併用すると良いでしょう。

しかし、輻射式冷暖房の効果を減らして結果的にエアコンを併用するというのは、輻射式冷暖房を設置するメリットがなくなってしまいます。

それならば、輻射式冷暖房の見た目を、どう活かすか考えて設計を計画した方が良いでしょう。

輻射式冷暖房ラジアンの意匠

輻射式冷暖房は、デザイン性を損なう恐れがありますが、ラジアンであればお洒落なインテリアとして演出することが可能です。

ラジアンは、壁を彩るオブジェクトとしてデザインされているため、デザイン性を損ないません。

アルミ製の放射パネルを大胆に配置し、凹凸のある純白のパネル表面は、光を受けると独特の輝きを放ちます。

洋室であればよりきらびやかな空間に、和室であれば和の繊細さを損なわないようなデザインです。

美しく繊細なデザインになっているので、インテリアとしても満足頂けるでしょう。

純国産の繊細な技術

ラジアンは、溶接加工から塗装まで、全ての工程を国内で生産している製品です。

そのため、機能性はもちろん、精密な美しさまで実現精密な美しさまで実現しています。

日本の高い技術力によって、先進的かつ機能的な製品になっているのです。

設計計画から考えることでデザインが映える

輻射式冷暖房は、床から天井にかけて縦に伸びるパネルの形状になっています。

これは、身体全体を温めたり冷やしやりするために、面の広さが必要なためです。

そのため、設置する範囲で言えば、エアコンよりも広い範囲になります。

「それならばエアコンを使った方が部屋のデザイン性を損なわないのでは」という考える方もいるかもしれません。

しかし、この考え方は輻射式冷暖房がデザイン性を損なう前提の考え方です。

早い段階で輻射式冷暖房が合う家の設計にしておけば、デザイン性を損なうどころか、オブジェとして部屋を彩ることができます。

輻射式冷暖房の設置は早い段階で検討をおすすめします

輻射式冷暖房の設置は、住宅の設計との連携が欠かせません。

これは、デザイン性を損なわないという理由もありますが、輻射式冷暖房としての効果を最大限に発揮するためでもあります。

輻射式冷暖房としての効果を最大限に発揮するためには、高さも幅も必要になるため、設計段階で設置場所を確保しておかなければいけません。

そのうえで、どのようなインテリアとしてのデザイン性も考えられます。

また、壁面に設置するだけではなく、部屋と部屋の間に設置し「間仕切り」のように使用することも可能です。

このような調整も、早い段階で設計しておくことで、スムーズに進みます。

さらに、部屋の大きさや環境に合わせて、パネルの枚数を考えることも、初期段階で計画を立てておくと良いです。

どのくらのパネルの枚数が美観を損なわないか、どの位の枚数であれば輻射式冷暖房としての機能性を損なわないかなど、最適な枚数を検討しておくと良いでしょう。

そのためには、事前に設計士に輻射式冷暖房を導入する旨を伝えることも大事です。

冷暖房設備としての機能性も高く見た目も美しい設備として、工夫を凝らして輻射式冷暖房の設置を検討してください。