加齢による乾燥肌の原因と対策|乾燥肌対策に輻射式冷暖房がおすすめ
加齢による乾燥肌に悩まされていないでしょうか?
若いうちはどんな不摂生な生活をしていても、乾燥肌に悩まされることは少ないです。
しかし、その気持ちのままで過ごしていると、加齢とともに乾燥肌がひどくなってしまうかもしれません……。
そこで、今回は加齢による乾燥肌の原因や、乾燥肌を防ぐための対策などを解説します。
若い方はもちろん、現在加齢による乾燥肌で悩まされている方も、参考にしてください。
そもそも乾燥肌とは?
乾燥肌は、肌の水分や皮脂が不足し、潤いがなくなっている状態です。
乾燥肌になると、肌がつっぱったり全身がカサカサし、かゆくなるなどの症状が出ます。
また、肌の表面がひび割れて見えたり、粉ふきが見られたりと、見た目にも影響が出てしまうもの。
とくに乾燥しやすいのは、もともと皮脂の分泌が少ない、以下の部分です。
- すね
- 肘
- 膝
- 足の裏
- 頬
- 目
- 口のまわり
ひどくなると、体全体が乾燥しやすくなってしまい、耐えられないようなかゆみに悩まされてしまうことも……。
早いうちから対策を考えておかなければ、肌がボロボロになってしまうかもしれません。
老人性乾皮症とは
加齢による乾燥肌のことを、「老人性乾皮症」といいます。
老人性乾皮症とは、加齢に伴い皮脂や汗の分泌が減少し、皮膚の角層の水分保持機能が低下することにより、皮膚が乾燥した状態のことです。皮膚に浅い亀裂や白いふけのような鱗屑が生じ、掻痒(そうよう:かゆみ)を伴います。
名前は異なりますが、基本的な症状は乾燥肌と変わりません。
とくに空気が乾燥する秋から冬にかけて症状があらわれることが多く、粉が吹いたような状態になります。
老人性乾皮症の状態が続いてしまうと、赤みやかゆみが起こり、皮膚をかくことで他の肌トラブルへと発展する可能性があるので注意しましょう。
乾燥肌の原因は?
乾燥肌は、主に「バリア機能の低下」が原因です。
バリア機能(バリアきのう)とは、皮膚表面部を覆っている油分を指すことが多い。これにより油膜を形成し皮膚に潤いを与えると共に、外部からの刺激物の進入を防ぐ枠割を果たす。
バリア機能が正常に働いていると、肌の水分を保ち、外部刺激から肌を守ってくれます。
また、肌の水分や脂質が出ていくのを防ぎ、潤いを保ってくれるのです。
しかし、何らか原因でバリア機能が低下すると、水分が逃げてしまいます。
バリア機能が低下する主な原因は3つです。
- 加齢
- 栄養不足
- 紫外線の影響や空気の乾燥
それぞれが、バリア機能の低下とどのように関わっているのか、以下で解説します。
加齢
加齢は乾燥肌となる原因の1つです。
人は加齢とともに皮脂などの分泌量が減少してしまうため、バリア機能が低下してしまいます。
年齢によるバリア機能の低下は、化粧水や乳液、クリームなどで補うこともできますが、本来のバリア機能が復活するわけではありません。
年齢を重ねるにつれて、どのように対策をしておくか考えておきましょう。
栄養不足
乾燥肌の原因として、食事も関係しています。
栄養バランスが偏った食事をしていると、肌に必要な栄養素が十分に摂取できません。
また、加齢とともに栄養素の吸収能力は落ちてしまうため、どれだけバランスの良い食事をしていても、充分な栄養が摂取できていない可能性があります。
健康な肌を保つためには、タンパク質や必須脂肪酸、ビタミン類などの栄養素が必要です。
普段から必要栄養素を心掛けた食事が重要になります。
紫外線や空気の乾燥
乾燥肌の原因は、外的要因も大きく関係します。
とくに「紫外線」と「空気の乾燥」には注意しましょう。
紫外線を長時間浴びると、角質層が炎症した状態になってしまう可能性があり、バリア機能の低下を招いてしまうのです。
また、空気が乾燥していると肌の水分が蒸発し、肌が乾燥しやすい状態となります。
とくに乾燥しやすい冬場は注意が必要です。
加湿器を使うなどして、ある程度の湿度を保つようにしましょう。
加齢による乾燥肌には乾燥対策が重要
加齢による乾燥肌を防ぐには、とにかく空気の乾燥を防ぐことが重要です。
乾燥した空気は、肌に大きなダメージを与えます。
対策としてあげられるのは、以下の2つです。
- 加湿器を使用して湿度を保つ
- エアコンを極力使わない
年齢関係なく、乾燥肌になりやすい方は参考にしてください。
加湿器を使用して湿度を保つ
部屋の乾燥を防ぐ方法として一般的なのは、加湿器を使うことです。
肌にとって最適な湿度は、65%~75%と言われています。
よく部屋の湿度を保つために「コップ一杯の水を置いておく」「洗濯物を部屋で干す」という方法がありますが、これらの方法では65%~75%を維持するのは難しいです。
十分な湿度にし、維持するためには、加湿器を使うのが一番でしょう。
また、湿度を測るために、湿度計も用意しておくと良いです。
空気が乾燥していると感じたら、加湿器で部屋全体を加湿しましょう。
加湿器によるカビに注意
加湿器を使う際は、カビに注意してください。
加湿器は効果的に部屋に湿度を与えてくれますが、あまりにも湿度が高くなりすぎるとカビの発生する原因になります。
肌にとって最適な湿度は65%~75%と言われていますが、60%の湿度を超えてしまうと、カビが繁殖しやすい環境となってしまうのです。
また、加湿による結露もカビの繁殖原因となります。
そのため、加湿器を使う際は、定期的に家の空気を入れ替え、湿度をコントロールしなければいけません。
エアコンを極力使わない
エアコンは、部屋の湿度を下げる原因、乾燥肌となる原因です。
冬の暖房はもちろん、夏場のクーラーも湿度を下げてしまいます。
エアコンは、冷房や除湿をする時、部屋の熱を外に出す仕組みです。
そのときに、一緒に空気中の水分も部屋の外に放出するため、室内の空気中の水分がなくなってしまいます。
冷房の効いた室内の湿度は、1時間で約40%にまで下がってしまうため、バリア機能が低下してしまうのです。
また、エアコンの風が直接肌に当たることも、乾燥肌の原因となります。
そのため、夏場も冬場も極力エアコンを避けた方が良いでしょう。
乾燥肌対策には輻射式冷暖房がおすすめ
加湿器を使ってもカビの原因となり、エアコンを使っても乾燥肌の原因となる……となっては、八方ふさがりになってしまうでしょう。
それでも、夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごしたいですよね。
しかし、乾燥肌も無視はできません。
そこで、乾燥肌対策としておすすめしたいのが「輻射式冷暖房」です。
輻射式冷暖房は、人や物を冷やしたり暖めたるすることで、体感温度を変化させます。
夏場は人の体から熱を吸収し、冬は遠赤外線の熱を人の体が受け取る仕組みです。
エアコンの送風のように、空気を温めたり冷やしたりすることがないため、乾燥も防げます。
また、年齢によっては、エアコンが効きすぎることで体調不良になってしまうこともあるでしょう。
エアコンは、室内を冷やし過ぎたり温めすぎてしまうデメリットがあります。
もちろんリモコンで調整は可能ですが、「快適な室内温度」を維持するのは難しいです。
輻射式冷暖房は、温めすぎず冷やし過ぎない、快適な温度を保てます。
乾燥肌はもちろん、その他温度によるストレスを感じさせません。
年齢に合った室内環境を整えましょう
人の肌は加齢と共にどうしても衰えてしまうものです。
しかし、日常生活やケアをしっかり行うことで、悪化を防ぐことはできます。
輻射式冷暖房の導入も、一つのケアと考えてください。
エアコンにはエアコンの良さがあるので、もちろん否定はしませんが、輻射式冷暖房を併用してうまく使い分けていくことが、空気の乾燥、そして肌の乾燥などのトラブルの有効な対策になると言われています。
より快適な室内環境を整え、加齢による肌や体調をケアするためにも、輻射式冷暖房の導入を検討してみてはいかがでしょうか。