コロナ時代の空調なら「輻射式」がベスト!換気しても電気代が上がらない冷暖房を紹介
2021年4月現在、コロナウイルスによる影響が続いています。
コロナウイルスの対策のひとつとして、換気を頻繁に行うようにしている方も多いでしょう。
しかし、換気をすると、室温が変わってしまうデメリットがあります。
冷暖房を頻繁に利用している家庭では、換気のたびに室温が変わってしまうのは不便ですよね。
そこで今回は、輻射式冷暖房は換気によりどれほど影響を受けるのかを解説します。
コロナウイルス対策として換気をおすすめ
コロナウイルス対策の一環として、換気は推奨されている方法です。
換気の悪い密閉空間は、感染するリスクが高いと言われています。
店舗向けのものですが、厚生労働省が推奨する感染発生リスクの回避方法は以下の通りです。
換気を励行する:換気の悪い密閉空間にしないよう、換気設備の適切な運転・点検を実施する。定期的に外気を取り入れる換気を実施する。
引用:厚生労働省
このように、厚生労働省においても換気の重要性を示されています。
また、換気を十分に行うことで、空気中のウイルス濃度が低くなり、感染のリスクを下げられるとも言われているのです。
換気することで、漂う飛沫に含まれるウイルスは薄まり、屋外へ流れていく。このため、吸い込む量が減ってリスクは低くなる。
引用:【西日本新聞ニュース】
withコロナ時代の現代では、日常生活において換気を当たり前のものと考えなければいけません。
さらに、換気はコロナウイルス対策以外にもメリットがあります。
換気のメリット①除湿効果
換気は、除湿効果があります。
換気をすることで、部屋にたまった湿気を、外に排出してくれるのです。
湿気がたまったままでは、カビが生えやすい状態になってしまい、家族の健康に影響を及ぼすこともあります。
また、壁や床が劣化する原因にもなってしまいますし、単純に居心地の悪い空間になってしまうでしょう。
細かく換気をして湿気を排出することで、体にも家にも良い環境が作れます。
換気のメリット②新鮮な空気・綺麗な空気と入れ替える
換気をすると、部屋のなかが新鮮で綺麗な空気になります。
普段家のなかで過ごしているだけでも、ハウスダストが発生してしまい、アレルギー症状が出てしまう方もいるでしょう。
また、部屋を閉め切っていると二酸化炭素が充満してしまい、不調の原因になることも。
換気をこまめにしていれば、新鮮で綺麗な空気が部屋に入ってくるため、心身ともにリフレッシュできます。
掃除機ではとりきれなかったハウスダストを追い出すこともできるので、一石二鳥です。
換気をすることで、不調の原因を取り除けます。
換気の上手なポイント
換気をこまめにしたほうが良いとわかっていても、どのように換気をするべきかわからない方もいるのではないでしょうか。
また、なんとなく窓を開けているだけという方も多いです。
もちろん、窓を開けておくだけでも効果はありますが、効率的ではありません。
換気の上手なポイント解説するので、参考にしてください。
1回につき5分~10分
換気は1回につき5分~10分行いましょう。
短い時間では、換気の効果が低くなります。
部屋数が多かったり、部屋が広い場合は、できるだけ長めに換気してください。
また、換気は2時間に1回程度が良いと言われています。
とくに冷暖房を使っている時期は、2時間に1回、5分~10分の換気を心掛けてください。
空気の通り道を作る
換気をする際は、空気の通り道を作ってあげると効果的です。
1つの窓を開けているだけでは、空気の出入りができないため、効率が悪くなってしまいます。
外からの空気が入り、部屋の空気が外に出ていくように、2カ所窓やドアを開け、通り道を作ってあげましょう。
家の設計によりますが、対角線上にある窓を開けておくと、より効果的です。
空気を入れるための場所、空気を排出するための場所、常に2カ所を開けるようにしておくと良いでしょう。
エアコンは換気に向いていない
withコロナ時代の現在、換気対策を考えることは重要です。
しかし、換気をすることで気になるのは、冷暖房の効果ではないでしょうか。
そこで、エアコンと換気の関係性を解説します。
結論、エアコンは換気に向いているとはいえません。
エアコンは換気によってデメリットが発生する
エアコンは、換気との相性が悪いです。
換気をすれば、当然外からの空気が入り込むため、室温が変わります。
エアコンは、空気の温度を調節して、涼しい部屋、暖かい部屋を作り出しますが、夏ならば部屋の涼しい空気が逃げてしまいますし、冬ならば部屋に冷たい空気が入り込んでしまうでしょう。
そして、室温が変わると、エアコンは設定温度になるようにフル稼働で動きます。
フル稼働状態は使用電力が上昇するため、電気代が高くなってしまうのです。
こまめに換気をすればするほど電気代が高くなるので、コスパが良いとはいえません。
そもそもエアコンを使うこと自体が換気ではないのか?
多くの方は、エアコンを使うこと自体が換気になってると勘違いしています。
エアコンは、外から空気を取り入れているわけではありません。
一般的な家庭用のエアコンは、室内の空気を吸い込み、冷やしたり温めたりして室内に戻しています。
そのため、エアコンを使うことで換気にはなりません。
近年では、換気機能つきのエアコンも販売されていますが、換気機能付きのエアコンは、まだ少ないのが現状です。
輻射式冷暖房は換気による影響が少ない
輻射式冷暖房は、換気による影響が少ない仕組みです。
エアコンの場合は、空気そのものを冷やしたり暖めたりするため、換気をすると逃げてしまいます。
一方で、輻射式冷暖房は人はもちろん床や壁、家具など、部屋全体の温度を調整する仕組みです。
部屋全体の室温が変わり、その温度変化により室温も変わる、という仕組みのため、エアコンと比べて換気による温度変化が少なくなります。
また、空気の温度変化が少ない分、電気代の上昇も抑えられ、コスパが良いです。
コロナウイルス対策として、頻繁に換気を行う現在の環境では、エアコンよりも輻射式冷暖房が向いていると言えるでしょう。
もちろん、コロナウイルスだけではなく、ハウスダスト対策で換気を頻繁に行う家庭にも、輻射式冷暖房をおすすめします。