コラム

エアコンの効きが良くない件

エアコン

エアコンの効きが良くないという話を耳にします

近年の猛暑でエアコンの効きが良くないっていう話を耳にします。エアコンの販売店の方も「ワンサイズ大きめを買った方が良いですよ」なんてお薦めしているようですが、大きい方が値段も張るので「いや、こっちで良いです」って、8畳の部屋に「6~8畳用」を付けていたりします。

太陽の当たり方や建物の風通し、もっと言えば建物の隣に常緑樹があるのと落葉樹があるのとでも、必要な熱量は変わってきます。そんなこと考えてたら、エアコンなんて買えない!ってならないようにちょっとだけ、参考になる話をします。

 

エアコンのサイズ(畳数)ってどうやって決めたら良いの?

エアコンが普及し始めたのは1960年頃からなのですが、その普及促進に一役買ったのがエアコンの畳数目安で、今から50年以上前の1964年に作成されました。今でも6~8畳用というような、その目安を参考に購入される方が多いと思います。

それはそれで間違いではないのですが、前提条件はかなり違うので、注意が必要です。

 

1つ目は住宅の性能が飛躍的に高まっている、ということです。エアコンの普及によって「消費電力」は飛躍的に高まり、省エネが社会的な使命になります。

昭和55年に省エネを実現するため建築基準法が改正され住宅の断熱が義務化されました。その後、平成4年に新省エネ基準、平成11年に次世代省エネ基準が定まり、住宅の省エネ性、断熱性が向上していきます。

現在はZEH住宅に代表されるように、さらに断熱性の高い住宅が作られるようになり、空調負荷が下がっています。

 

2つ目は夏が暑くなった、ということです。

気温35℃を超える猛暑日など、以前は滅多になくて、合っても年間数日程度でしたがここ数年は毎年2桁、10日を超える猛暑日があります。平均気温も高くなっており、地球温暖化の影響ともいわれますが、本当に暑くなりました。

こちらの意味では空調負荷が上がっています。

 

1つ目の要素と2つ目の要素で、1つ目の要素が勝っていれば、「エアコンが効きにくい」ということは感じませんし、2つ目の要素が勝っていれば「エアコンが効きにくい」ということになります。

住宅の築年数や断熱性、そして大切なのは自分が暑がりか寒がりかという要素です。快適性は自分自身が決めるものなので、いろいろなことを参考に自分に合ったものを選んでください。

 

インターネットの情報に潜むリスク

インターネットにはいろいろな情報が配信されています。最近特に私が相談を受けているのは「エアコンは小さいサイズでも大丈夫」という情報を信じて家を建てた方に対するフォローです。小さいサイズではダメだ、ということではなくて、ダメだったケースがある、ということなのですが、結果的に「暑い家」「寒い家」になっている現状があるのです。

家じゅうを1台のエアコンで賄う方法や、小さいエアコンをいくつか付けるだけで家じゅうの暖冷房を賄う方法など、様々なアプローチがあり、多くの案件があります。もちろん、素晴らしいエビデンスを持っていて、施主様に寄り添ったシステムもありますが、一方で、認知度が高く、取扱件数が多いシステムでも、いろいろなトラブルが起こり、対応が難しいケースも出ています。

実際に取り組んでいる人は、一定の理論を持って、本当に良いものだと信じて仕事をしているので、事前にリスクを見抜くのは難しいのですが、ネガティブな情報も積極的に探すことで、リスク発見につながることがありますので、参考になさって下さい。

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