喘息対策は家庭内の室内環境で対策|空気環境のための冷暖房設備
喘息は室内環境に大きく左右されます。
喘息を悪化させたり誘発させたりする原因の多くは、室内の空気環境です。
では、どのような部分に注意し、どのような対策を行えばよいのでしょうか。
今回は、喘息対策について解説します。
喘息対策はアレルゲンの把握から
喘息の多くの原因は、アレルギーによるものです。
そのため、アレルギーの原因(アレルゲン)を減らすための対策を行わなければいけません。
アレルギーではない場合もあるので、一度病院でアレルゲン検査を行っておくと良いでしょう。
ただ、室内の空気環境を清潔にしておくことで、喘息を誘発させるリスクも減らせます。
アレルギーが原因でない場合であっても、室内環境を意識してみてください。
喘息の原因となりやすいアレルゲン
喘息の原因となりやすいアレルゲンに関しては、以下のものがあります。
- ダニ……コナヒョウヒダニやヤケヒョウヒダニは喘息アレルゲンの代表格。主に家のなかホコリやハウスダストに潜んでいます。
- カビ……アスベルギルス・アルテルナリアは喘息を重症化させるアレルゲン。
- 昆虫……ホコリの中に生息している場合が多い。
- ペット………ネコやイヌは原因として多い。
- 花粉……季節性アレルゲンの代表格。
基本的にはホコリに混じっていることが多いので、こまめな掃除で対策できます。
室内で行うべきダニ対策
喘息の症状を抑えるためには、ダニ対策を重点的に行いましょう。
ダニは、室内の至るところにいます。
主に行っておくべき対策は、以下の3つです。
- こまめな掃除
- 寝具の掃除
- 湿度対策
それぞれの方法を以下で解説するので、喘息をお持ちのご家族がいる場合、ぜひ行ってみてください。
こまめな掃除
ダニは、じゅうたんや畳、ソファーなどに生息します。
そのため、十分な掃除を行わなければいけません。
ダニそのものはもちろん、ダニの餌やダニのフンなども取り除くよう、掃除機で入念に掃除しましょう。
また、掃除の行き届かない場所で繁殖しやすいので、日常的に家具の後ろや押し入れも掃除した方が良いです。
寝具の掃除
ダニは、寝具にも発生しやすいです。
寝具は湿気も吸い取りやすく、ダニが生息しやすい場所になってしまいます。
掃除機での掃除はもちろん、丸洗いできる場合は、洗濯機を使って洗いましょう。
晴れている日には、よく干してください。
湿度対策
ダニは、湿気の多いところに生息しやすいです。
そのため、室内の除湿対策も重要になります。
基本的には、室内の湿度を60%以下にしておくと良いでしょう。
梅雨時など湿気の多い季節には、除湿器を利用して、湿度をコントロールしてください。
室内で行うべきカビ対策
カビは、喘息を重症化させるアレルゲンの一つです。
ダニと同様、家のいたるところに発生しやすいので、カビ対策も行っておきましょう。
主な対策は、以下の3つです。
- 湿気対策
- リビングのカビ対策
- カーペットのカビ対策
それぞれの方法を以下で解説します。
湿気対策
カビは、湿気の多いところに発生します。
家のなかでは、浴槽や洗面所などに注意してください。
浴槽であれば、お湯が残らないようにしっかり抜いた後に掃除をしましょう。
また、浴室の壁や天井などに、石鹸の残りや垢が残らないようにしてください(石鹸の残りや垢はカビの栄養となってしまいます)。
洗面所周りは、水滴が残りやすいので、タオルなどで、よく拭き取るようにしましょう。
リビングのカビ対策
家のなかでも長時間いることの多いリビングは、とくに対策が重要になります。
とくにカビ対策を行っておきたいのは、エアコンなどの冷暖房設備です。
冷暖房設備をこまめに清掃しておかなければ、カビを生育してしまう環境になってしまいます。
カビが発生したまま冷暖房をつけると、カビの胞子を室内に飛散することになってしまうので、必ず清掃を行ってください。
カーペットのカビ対策
カーペットからも、カビの発生リスクがあります。
カーペットの掃除が不十分な場合、ホコリとともにカビが増えやすい環境になってしまうので、注意しましょう。
丸洗いできるものであれば、一度洗濯して、しっかり乾かしてください。
丸洗いできないものの場合は、掃除機でしっかりホコリを吸い取るように掃除しましょう。
また、畳のような湿気が溜まりやすい床の上には、カーペットを敷かないでください。
畳とカーペットの間に湿気が溜まってしまい、カビが発生しやすくなってしまいます。
日常生活で気を付けるべきポイント
喘息対策として、日常生活で行っておくべきポイントは、主に以下の2つです。
- ハウスダスト対策
- 室温・換気対策
基本的には、どちらかが原因で喘息を誘発させてしまいます。
日常生活で喘息を悪化させないように、以下のポイントに気を付けてください。
ハウスダスト対策
ハウスダストは、喘息を誘発する大きな原因になります。
ハウスダストが巻き起こると、その空気を吸ってしまい、喘息を悪化させてしまう可能性があるので注意しましょう。
こまめな掃除はもちろんですが、寝具にカバーをしてホコリを舞わないようにしたり、ホコリの舞いやすい羽毛布団などを使わないようにしたりするなど、寝具選びも重要です。
また、ホコリを舞い上げないように、静かに掃除機をかけたり送風機能のある冷暖房設備を利用しないようにしたりするなどの方法もあります。
室温や換気に注意
室内の室温や換気対策も心がけておきましょう。
喘息は、室内の変化によっても誘発されてしまいます。
極端な室温の変化に誘発されてしまう可能性があるので、室内の温度は一定にしておくことが理想です。
また、ホコリが溜まらないよう換気を頻繁に行うようにしてください。
乾燥しすぎたり湿度が溜まりすぎたりするのも良くないので、湿度もつねにチェックし、コントロールしましょう。
冷暖房による喘息誘発の可能性
喘息の方は、冷暖房設備も重視しましょう。
冷暖房による、急な温度変化や送風は、喘息を誘発する原因となります。
とくに喘息の症状が出やすいのは、冷気です。
冷房による冷たい風は、喘息発作の原因となります。
送風による冷房の場合は、直接身体に当たらないようにしましょう。
喘息発作を起こさないための冷暖房の使い方
喘息を誘発させないために、冷暖房の使い方について知っておきましょう。
重要なのは、以下の3つです。
- 急激な温度変化をさせない……急激な温度変化で喘息を誘発する可能性
- 風量を強くしない……風でハウスダストやホコリを舞い上がらせる可能性
- こまめな掃除を行う……カビの胞子で喘息を誘発させる可能性
四季のある日本では、冷暖房は欠かせない設備であるため、まったく使用しないことは難しいです。
喘息を誘発させない使い方や、冷暖房設備を選ぶようにしましょう。
空気質を改善する輻射式冷暖房ラジアン
ラジアンは、ぜんそく対策としておすすめの冷暖房設備です。
輻射式冷暖房は、パネルを利用し、夏は人や物から余分な熱を移動させ、冬は人や物から熱を移動させる仕組みになっています。
風を起こさず室内を冷やしたり温めたりするため、風による影響がありません。
また、温度変化がゆるやかなので、急激な温度変化による影響もありません。
さらに、ラジアンはパネルを結露させる方式で湿度をコントロールしているので、夏場のじめじめした不快感なく、空気の質を改善します。
喘息対策として、掃除や換気も重要ですが、日常的に使用する冷暖房設備から見直してみてはいかがでしょうか。
快適な環境を作り出すことで、家族全員が健康に暮らせる室内環境を実現しましょう。