最新の冷暖房設備
冷暖房設備は、常に新しい機能を備えたものが開発されています。
ただ涼しく暖かいだけの冷暖房設備は、今ではもう古いと言っても過言ではないでしょう。
住み心地の良い家の環境作りには、最新の機能を持った冷暖房が必要です。
そこで今回は、さまざまな最新の冷暖房設備を紹介します。
夏は涼しく冬は暖かく、さらに利便性も追求された最新設備を見ていきましょう。
最新の冷暖房設備で求められる条件
最新の冷暖房設備と一重に言っても、さまざまなものがあります。
近年では「すぐ涼しくなる・暖かくなる」は、もはや当たり前の機能になっているでしょう。
時代によって「最新の設備」は変化しますが、2021年現在、最新の冷暖房設備として求められている条件は、主に以下のような機能です。
- 多機能で利便性に長けている
- 操作性に優れている
- 省エネ効果がある
近年の冷暖房設備、とくにエアコンは、主にこれらの機能性を高めていく傾向があります。
それぞれ、どのような機能を備えているのか、以下で具体的に解説します。
多機能で利便性に長けている
最新の冷暖房設備は、利便性に長けています。
所有者自身が冷暖房設備をメンテナンスしたり、温度を調節するような、手間をかけないためです。
たとえば、エアコンであれば、カビを抑制したり内部を自動クリーニングするものが、近年では主流になっています。
エアコン以外の場合であれば、自動的に快適な室内温度を設定してくれようなものがあります。
操作性に優れている
自らリモコンで操作する冷暖房設備の場合は、操作性に優れているものが多く開発されています。
「操作がわかりやすい・簡単」は、もはや当たり前といえるでしょう。
最新の設備として多く開発されているのは、スマホからの遠隔操作ができる冷暖房設備です。
スマホアプリを利用することで、外出先からの遠隔操作ができたり室温を確認できます。
スマホと連動させた冷暖房設備は、IoTとして注目されているので、今後さらにスマホを利用した冷暖房設備が増えていくでしょう。
省エネ効果がある
最新の冷暖房設備は、省エネ効果が高いです。
とくに2015年「SDGs」によって、省エネに対する考え方は強まりました。
SDGsの目標7では「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」と掲げられています。
主な内容は、以下の通りです。
- 2030年までに、安く安定的で現代的なエネルギーを使えるようにする
- 2030年までに、再生可能エネルギーの割合を拡大させる
- 2030年までに、エネルギー効率を倍にする
冷暖房設備の開発業者も、SDGsにのっとり、省エネ対策に力を入れています。
最新の冷暖房設備4選
最新の冷暖房設備を、4つ紹介します。
- 最新機能搭載エアコン
- 熱交換換気システム
- 空気洗浄ファンヒーター
- 輻射式冷暖房
それぞれ、どのような機能があるのか、どのような部分がこれまでと異なるのか解説するので、参考にしてください。
最新機能搭載エアコン
最新のエアコンには、以下のような機能が搭載されている製品があります。
- 換気可能
- 給水なしで加湿
- エアコン内部を放電・洗浄
- AIを使った快適な室温
とくに注目されているのが、換気可能という点です。
これまでのエアコンは、外気の影響を受けにくくする、気密性の高い機能が重要視されていました。
しかし、コロナウイルスの影響により、換気が重要になった現在「換気ができるエアコン」は重要なポイントとなっています。
一般的に、エアコンを使用しながら換気を行うと、室内の温度が変化してしまいますが、換気機能のあるエアコンであれば、室内温度を保ったまま換気を行えるのです。
これからの最新冷暖房として、今後このようなエアコンは増えていくでしょう。
熱交換換気システム
熱交換換気システムは、主に給気口からの空気を、温めたり冷やす冷暖房装置です。
給気口からの新鮮な空気を室内に取り込むので、換気対策としても使えます。
エアコンを使用する場合、室内温度を保つために給気口を閉じてしまう場合がありますが、熱交換換気システムであれば、給気口からの空気を加温したり冷却したりするので、給気口を閉じる必要がありません。
また、除湿・除塵効果があるため、花粉症対策にもなります。
空気清浄ファンヒーター
空気清浄ファンヒーターは、1台3役として使える冷暖房設備です。
最新の製品では、空気清浄機・ファンヒーター・扇風機として使えるものがあります。
空気清浄機として、微細粒子や有害ガス、ニオイを検知しお知らせ・除去しながら、冬場はファンヒーターとして、夏場は扇風機として使える便利な製品です。
また、スマートスピーカーと接続してハンズフリーで操作したり、アプリを接続して外出時に部屋の状態を確認したり、利便性にも長けています。
輻射式冷暖房
輻射式冷暖房は「輻射」による熱移動の原理を利用した冷暖房です。
エアコンや熱交換換気システム、ファンヒーターなど、それぞれの冷暖房設備は、どれも「風」を起こしてしまうことが難点。
しかし、輻射式冷暖房は「風」を起こさずに、室内を温めたり冷やしたりできます。
また、空気を調整する冷暖房設備では、部屋の中を冷やし過ぎたり温めすぎてしまう場合がありますが、輻射式冷暖房は常に快適な室内環境を作り出すことが可能です。
空気を調節するのではなく、人や物に熱移動させる輻射式冷暖房は、最先端の冷暖房設備といえるでしょう。
最新の冷暖房設備として輻射式冷暖房をおすすめする理由
最新の冷暖房設備のなかで、とくにおすすめなのは輻射式冷暖房です。
輻射式冷暖房をおすすめする理由は、以下の2つ。
- 体に優しい
- 換気しやすい
輻射式冷暖房は、室内温度を快適に保つだけではなく、健康管理にも役立ちます。
体に優しい
輻射式冷暖房は、風を送り出さない冷暖房設備のため、肌に優しい設備です。
風を送り出す冷暖房設備の場合、直接肌に風があたることで、乾燥肌の原因となってしまいます。
また、室温を冷やし過ぎたり温めすぎたりすることで、風邪の原因になりやすいです。
輻射式冷暖房は、風を送ることもなく、常に快適な室内温度を保つため、体の不調となる原因を作りません。
換気しやすい
2021年8月現在、コロナウイルスにより、換気が重要視されていますが、輻射式冷暖房は換気しやすい冷暖房設備です。
空気を調節する冷暖房設備の場合、換気をしてしまうと室温が大きく変化してしまいます。
換気するたびに、部屋のなかを温めなおしたり冷やしなおしたりするのは、効率的ではないため、換気しやすい設備とは言えません。
しかし、輻射式冷暖房は、換気による影響が小さいです。
輻射式冷暖房は、熱を移動させ床や壁、家具など、部屋全体の温度を調整するものなので、換気をしても涼しさや暖かさが残ります。
そのため、エアコンのように電源をつけっぱなしにせずとも、一定時間室温が保たれるため、省エネ対策としても効果的です。
最新の冷暖房設備から快適な設備を検討しましょう
最新の冷暖房設備は「快適」に過ごせるものが沢山ありますが、どのようなものが「快適」なのかは、人によって異なるでしょう。
利便性を快適と考える方もいれば、機能性を快適と考える方もいるため「どのような冷暖房設備が一番快適」とは言い切れません。
ただ、従来の冷暖房設備、たとえばエアコンの最新のものは「デメリット部分を極力減らしたもの」が多いです。
輻射式冷暖房は、大きなデメリットはなく、今の時代に合っている最新の冷暖房設備と言えるでしょう。
本当に「新しいもの」「快適なもの」を検討しているのであれば、輻射式冷暖房を強くおすすめします。