輻射式冷暖房の導入時の注意点

輻射式冷暖房が「風や音がない空調」として注目を集めています。

冷暖房や空調といえば、真っ先にエアコンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。今や約9割(88.6%)の住宅に普及しているエアコン(*)ですが、輻射式冷暖房はエアコンにはない強みがあることから、健康意識の高い層を始め、現状の空調に問題意識を持っている方に広まりつつあります。

*消費動向調査「主要耐久消費財等の普及・保有状況(令和2年3月末現在)」のデータ

他方で、輻射式冷暖房はエアコンに比べて普及率が低いため「導入時のノウハウ」も知られていないのが現状です。
そのため当ページでは、輻射式冷暖房の「導入時の2つのポイント」を、注意点とあわせてご紹介いたします。

ポイント1

新築なら早い段階で設計士に相談するとGOOD

輻射式冷暖房が最大限効果を発揮させるためには「住宅の設計」との連携が欠かせません。

輻射式冷暖房は壁面に設置するパネル状の冷暖房で、コンパクトなエアコンに比べ高さと幅があります。設置にはある程度のスペースが必要ですので、設計の早い段階で設置場所を確保しておくと、部屋割り、内装・インテリアとのバランスも取りやすくなります。

壁面だけでなく部屋と部屋の間に設置し「間仕切り」のように使用することも可能です。
そうした調整も「設計初期」であればスムーズに進むため、早めの相談がおすすめです。

また位置だけでなく「パネルの枚数」も最適化しやすいというメリットもあります。

部屋の大きさや環境に合わせて、最適なパネルの枚数が異なります。

輻射式冷暖房を導入したものの、冷えない・温まらないという声が稀にありますが、それは「パネルの枚数が足りない」というケースがほとんどです。
輻射式冷暖房は「パネルの表面積×温度差」で効果が決まります。最大限に効果を発揮するためには、ある程度の表面積が必要です。

最適な枚数のパネルを最適な位置に配置するためには「家の設計の早い段階」から、設計士に「輻射式冷暖房を導入したい」と相談すると良いでしょう。
設計初期の相談で、輻射式冷暖房の設置も考慮に入れた設計が可能になり、暑さや寒さを感じない快適な空間が実現します。

ポイント2

「壁の結露防止対策」がおすすめ

輻射式冷暖房は「夏のじっとりと湿った空気」も除湿します。

輻射式冷暖房の除湿の仕組みは「結露」によるものです。

夏にコップが汗をかいていたり、浴室の鏡が水滴で曇りますが、これが結露現象です。
結露が起こるのは「空気が温度の低い物体に触れた時」ですが、夏は輻射式パネルを室温より低い状態にします。 すると「室内の空気」が「空気より冷たい輻射式パネル」に触れた時、パネルに結露が起こります。(コップに水滴が付くケースと同様です。)

平たく言うと「空気に含まれていた水分を、パネルで結露させて水に変える」という方法で除湿しています。

ですので、夏は輻射式冷暖房によって、快適な湿度に保たれます。

他方で、この結露ですが、輻射式冷暖房パネルの配管にも起こります。

「輻射式冷暖房を壁に埋め込むケース」では、壁の中にパネルや配管を埋め込むため、配管も結露します。輻射式パネルは設計上「配管が結露しても水分を除去する仕組み」があるため、特に問題はないのですが、壁の中の結露防止の対策を行うことで、二重に安全です。
そのため、導入時には「壁の結露防止対策」も同時におすすめしています。

輻射式冷暖房で快適な生活を

実際に弊社(株式会社エコミナミ)では、芸能人のご自宅を始め、大学施設など様々な場所に導入いたしました。新築のお宅に導入する場合は、専門家を派遣するといった対応も行っているため「知見が少ないケース」でも問題なく導入できています。

これまでは資産家のご自宅を中心に導入が進められていましたが、現在は空気質にこだわりがある一般家庭からのご相談も増えており、普及が進んでいると実感します。

設置時の2つのポイントを抑えることで、輻射式冷暖房はより効果を発揮します。

弊社も輻射式冷暖房を取り扱う一社として、風や音がない「次世代の冷暖房」を皆様のご自宅に最適な形で届けられることを楽しみにしております。

最高の輻射式冷暖房ラジアン
世界中で導入された製品を見る